「ともちん」と言えば、往年のAKB48ファンなら
板野友美さんを連想するだろう。
だが安倍首相にとっては、“秘蔵っ子”稲田朋美前防衛大臣のこと。
その稲田氏は、「日報」の存在を報告されていたのか、否か。
特別防衛監察では予想通り、その肝心な部分を曖昧にした。
しかし、よく読むと口頭では報告されていた、と匂わせている。
本人の説明でも、「報告されたとは“認識”していない」
「非公表や隠蔽を“指示”したことはない」という言い方。
これらも“安倍政権語”だから、普通の日本語にすると以下の通り。
「報告はあった。
しかし、私は報告だったとは認識していない。
あれは報告者の単なる独り言に過ぎない」
「非公表や隠蔽を黙認し、暗黙の同意を与え、了承はした。
しかし、ことさら指示をしたり、命令した訳ではない」。
更に、以前から「辞めたい」と弱音を吐いていたらしい。
でも、安倍首相が認めなかった。
何故か。
「ともちん」を守る為もあろう。
だがそれ以上に、安倍内閣への支持率が下がる、
と“錯覚”していた節がある。
産経新聞は、ある時点から稲田バッシングに舵を切った。
「偉大な指導者」安倍首相の足を引っ張る愚か者!という扱い。
さっさと辞めろ、と。
しかし実際は、安倍首相が稲田氏の足を引っ張って、
辞めさせなかった。
産経新聞の見当外れの忠義立てに、
安倍首相が内心“舌打ち”していたかと思うと、少し笑える。